住宅ローンを利用してマイホームを買うこと その2
住宅ローンを利用してマイホームを買うこと - 不動産マスターのブログ
住宅ローンは誰でも利用できるわけではない
購入したい物件が決まったのにいざ住宅ローンの審査を金融機関に申し込んでみると審査に通らない方がいらっしゃいます。
ご存じのかと思いますが、過去の借り入れ履歴で延滞、滞納、また事故破産をしている、自分の収入に見合わない借り入れがある、最近では携帯電話の利用料金の滞納がある、このような方はローン金額の減額になったり借り入れができなかったりするのです。そのほかに理由で住宅ローンの審査が通らない方がいます。
上記でお話しした「団体信用生命保険」にも普通の生命保険と同じように自分の体の状況を保険会社に告知する必要があり、持病をお持ちの方はこの保険に加入できない可能性があり、保険に入れない人では一般的には住宅ローンを利用できません。健康な内に住宅ローンを申し込まないとそれが原因でマイホームが持てないという悲劇に陥る可能性があります。
不動産業者のよくある失敗
不動産の営業をしている方がよく失敗してしまいがちなのですが、購入したい物件が決まって、住宅ローンの事前申し込みをする段階で、年収や、自己資金、借り入れの有無等を申込書に記載し銀行に提出するのですが、この段階で多くの不動産会社の営業マンが上でお話しした「団体信用生命保険」の告知事項の確認をしていません。
下記が物件購入のフローです。
物件の内覧
↓
物件の決定
↓
ローン事前申込
↓
売買契約締結
↓
ローン本申込
↓
ローン承認
↓
ローン契約(金銭消費貸借契約)
↓
決済、物件引渡し
ローンの事前審査が終わると売買契約に進みます。売買契約を締結した後にローンの本申込をしますが、この時に初めて団体信用生命保険のことを不動産業者から教えられる購入者も少なくありません。もし購入者に持病等があれば、購入を進めることができないので、契約を解除しないといけませんが、売買契約時には売主に手付金をお支払いしますし、簡単には契約を解除できる状況にはありません。売主が聞き分けの悪い方だと揉めて裁判になってしまう可能性もありますので、注意が必要です。